なぜ起立性低血圧は起こるのか?原因と症状、治療・対処

なぜ起立性低血圧は起こるのか?原因と症状、治療・対処

目次

起立性低血圧とは
起立性低血圧の症状
なぜ起立性低血圧は起こるのか? 起立性低血圧の原因
起立性低血圧の治療・対処
もっと根本的な解決を~低血圧を完全に治すには~

起立性低血圧とは

起立性低血圧とは寝た状態から起き上ると血圧が21mmHg以上下降する病気です。

血圧が下がることによってさまざまな症状が起こります。

・朝礼で倒れる中学生
・電車の中で真っ青になってしゃがみこんでいるOL
・トイレに立った老人がふらっとして倒れる

起立性低血圧は3つのタイプに分けることができます

  • 寝た状態から起き上がるとすぐ倒れる直後型
  • 立った後10分くらいかけてじわじわと血圧が下がり、倒れる遅延型
  • 上記2つの中間に位置する中間型

若い人は遅延型が多く、年配の方は直後型が多いです。

遅延型と直後型の原因箇所

  • 遅延型は心臓自体の交感神経に問題がある場合が多い
  • 直後型は脳の中の血圧中枢や静脈うっ血に問題がある場合が多い

起立性低血圧の症状

  • 立ちくらみあるいはめまいを起こしやすい
  • 立っていると気持ちが悪くなったり、ばたっと倒れこんでしまう
  • 入浴後気持ちが悪くなる
  • 嫌なことを見聞きるすると気持ちが悪くなる
  • 少し動くと、動悸あるいは息切れがする
  • 朝がなかなか起きられず、午前中調子が悪い
  • 強い腹痛が時々ある
  • 顔色が青白い
  • 食欲不振
  • 体がだるく疲れやすい
  • 頭痛が時々ある
  • 乗り物酔いしやすい

なぜ起立性低血圧は起こるのか? 起立性低血圧の原因

なぜ起立性低血圧は起こるのでしょうか?

起立性低血圧の本質的原因は自律神経系の障害にあります。

自律神経は体全体に網の目のように張り巡らされています。

自律神経系は心臓の動き血液の流れ、呼吸、消化器の機能など無意識のうちにコントロールしています。

私たちの体の中には常に血液が循環しているわけですが、この血液は血管の中を流れ、酸素と栄養を60兆個もある細胞すべてに供給し、不要になった炭酸ガスと老廃物を運び去ってくれます。

その血液を送り出すポンプの役目を果たしているのが心臓です。

私たちが寝た状態でいる時、心臓は頭と足どちらに血液を送るのも同様の力でよいのですが、立ち上がると、血液は重力に引っ張られ、下半身の方に下がってしまいます。
この時、脳に十分血液が流れていないと脳虚血(脳貧血)の状態が起きてしまいます。

私たちの生活は寝たり、起きたりの繰り返しです。
脳貧血が頻繁に起きているようでは人間らしい活動はできなくなってしまいます。

ではどうして、私たちは脳貧血を起こさずに倒れずに済むのでしょうか。

私たちが立ち上がる時の血液循環についてのメカニズムを見てみましょう

立ち上がる時、心臓から脳へ行く血管の血流は一瞬減ります。
血流が減ったことを頸部についているセンサーが感知します。
それは神経(自律神経)を通って脳に伝わり、脳の血圧コントロールセンターは即座に判断し、反射的に心臓に数を増やして打つように命令を送ります。
立ったために血液は下半身へ下がり始めていますから、脳は下半身にある末梢の血管に収縮するよう命令します。
こうすることで、下半身の血液の多くが心臓に戻り、血液循環のバランスを保つことが出来ます。

立ち上がると同時に末梢の血管が収縮し、心臓に戻った血液が脳に回り脳貧血を起こさずに済みます。

健康人なら一瞬のうちにこれだけの反射作用が起こるのですが、起立性低血圧の人にはこの機構のどこかに障害があり、うまいくいきません。

朝は特にこの反射が鈍く、スムーズに行われるのに時間がかかります。

起立性低血圧が思春期と初老期に多いのは、思春期は自律神経系が完成期であるからで、初老期には脳の動脈硬化が潜在するからだと思われます。

心理的にストレスをかけるとこの状態はいっそうひどくなります。
ストレスによりこうした状態を悪化させる物質が一層多く出るからです。

起立性低血圧の治療・対処

どうすれば起立性低血圧から逃れられるか?

まずは起立性低血圧というものがどういうものかを理解し、自身の体質であるところも受け止め自覚して改善のための実践を行っていくことが大切です。

食べ物は何が良いと聞いたときでも、人によって効く効かない等あるものです。自分で自分に合うものは何かを探っていくことが重要です。

それでは対処法をお伝えしていきます。

生活習慣の改善

早寝、早起きを心がけましょう
睡眠不足は体に不調を招いてしまう元です。

朝食は必ず食べるようにしましょう。
チェダーチーズを朝ひとかけら食べるだけでも1日の調子が違ってきます。

適度なスポーツ

運動は心肺機能を高め、筋肉を鍛えることになりますので全身の血液循環を良くします。

運動することで自律神経の働き自体が高まります。

普段動かさない筋肉や使っていない筋肉を使うと筋肉がほぐれて血行がよくなりますので、栄養や酸素が行きわたりやすくなりますし、疲労物質や老廃物も排出されやすくなります。

また体の深部の筋肉もきたえられるので、呼吸器系や循環器系など内臓のはたらきも活発になって、副交感神経がはたらきやすくなります。さらに運動で汗をかくことが増えると「体温調整」という自律神経のはたらきも高まります。

日ごろから家の周りを散歩する習慣を身につけておくだけでも大きな改善が得られる場合があります。

自律神経の働きをよくすることで起立性低血圧の対策になります。

塩分の多い食事、タンパク質の多い食事にしましょう

塩分の多い食事といっても、自然塩で料理した塩分の多い食事が良いです。
スーパーにたくさん売られている塩化ナトリウムがほとんどの塩では体を悪くする原因となってしまいます。
海水を蒸発させただけの自然塩は多種多様なミネラルが入っております。
ミネラルは動植物の健康のもとです。

チェダーチーズを食べましょう

チェダーチーズには血圧を上昇させる作用のあるチラミンという物質が含まれています。
ただし、人によっては頭痛、発汗、動悸、吐き気などの症状がでてしまう人もいますから、まずは実践してみて自分に合っている食べ物か探ってみるという気持ちで試すのがよいでしょう。

コエンザイムQ10

起立性低血圧の人には血中のコエンザイムQ10という物質が不足しています。
健康食品として売られている物もありますので、試してみるのもよいでしょう。
ただし、コエンザイムQ10をとり続けると、体内にどんどん酸化物質をため込むことになってしまうとの報告もあります。
酸化物質をため込むと動脈硬化を進展させる危険性があります。

若いから動脈硬化は関係ないと思うかもしれませんが、冠動脈の動脈硬化は10歳頃からはじまり、25歳では組織化に及ぶほど早い段階で進んでしまう症状なのです。
30~40歳代では50%もの人が繊維質に覆われてしまうと言われています。

単体での栄養素を健康食品からとるよりも食べ物から摂取した方が安全であるといえます。

コエンザイムQ10を多く含む食べ物

  • 牛肉
  • 豚肉
  • 鶏肉
  • 大豆
  • イワシ
  • さんま

お茶、コーヒー、紅茶を飲む

カフェインが入っている飲み物は適度に自律神経系を刺激し、心臓の力を高め、血液循環を良くします。
ただし、カフェインの取りすぎは中毒を招きますからほどほどにしておきましょう
特に、心臓の悪い方は気を付けてください。

薬物療法

昇圧剤(血圧を強制的に上げる薬)が中心となります。
交感神経作動薬

エチレフリン

急性の低血圧には用いられますが一般的な慢性の低血圧にはあまり用いられません。

ジヒドロエルゴタミン

静脈のうっ血を改善させて昇圧させる作用があります。
作用としては強くなく穏やかな効き目であるため、小児の起立性調節障害を中心によく用いられます。

ミドドリン

静脈を収縮させる働きをします

アメジニウム

心臓交感神経の刺激作用と静脈のうっ血の改善作用の両者を持ち合わせています。

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