低血圧で眠気がひどい、原因は本当に低血圧!?
低血圧は朝起きれない、寝起きが悪い
低血圧の人は朝起きづらく、寝起きが悪いと訴える人が多くいます。
低血圧の人は午前中は眠気があるというよりはボーッとした状態が続く人が多いです。
低血圧でない正常な人は朝、目覚めてから早い段階で体が活発に動く昼間モードになり、血管を収縮させますので血圧は上がるのですが、低血圧の人は体が昼間のモードになっていないために、血圧が低いままで脳への血流が足らず午前中いっぱいくらいは、眠いというよりはだるさ、フラフラ感、ボーっとした感じがつきまといます。
昼でも眠い、眠気がする、睡魔がすごいなど以外にも次のいくつかの症状が当てはまった場合は低血圧症の可能性があると言えます。
低血圧症は脳への血流が悪くなり、脳が酸素不足、エネルギー不足となりますので、実に多くの症状を引き起こします。
その症状は人によってさまざまです。
低血圧の症状
- だるい
- しんどい
- 疲れやすい
- フラフラ
- ボーっとした感じ
- 電車の中で長時間立っていられなかったり、めまいがする
- 椅子から立ち上がった瞬間、立ちくらみがする
- 食欲がない
- 疲れやすい
- 食後にだるさを感じる
- 頭痛、肩こり
- 耳鳴りがする
- むくみやすい
- 不眠
- すぐにばてる、スタミナがない
- 無理がきかない
- 疲れるとなかなか回復しない
- 暑がりで寒がり
- 冷え性
ご自身が低血圧なのかどうか、症状を見てみましょう。
低血圧の症状の1つに不眠症があります。
不眠症とは熟睡を妨げる睡眠の総称です。
- 眠りたいのに眠れない
- 眠っても眠りが浅く熟睡できない
- 寝ていても途中何度も目が覚める
- 時間は十分なのに熟睡感がない
このため、睡眠によって疲労が回復せず、リフレッシュ感を得られず、日中に過度の眠気に襲われます。
低血圧により不眠の症状が出ているのなら、その他低血圧の症状と相まってだるい、フラフラする、疲れが取れないなどの症状も強くなります。
低血圧の眠気対策
朝の早い段階で低血圧な体の調子を上げ、体にやる気を出させようとするのなら、体を昼間モードにしてあげればよいのです。
- 朝起きたら散歩をする
- ラジオ体操をする
- 朝、お風呂に入る
- カフェイン入りの飲み物を飲む
コーヒーやお茶などに入っているカフェインは血管を収縮させ血圧を上げる作用があり、低血圧に対して一定の効果があります。
低血圧の人は夕方から夜にかけて仕事や活動が活発になっていきますので、自然に夜更かしになりがちです。
朝の眠気、寝起き対策として単に朝早く起きるようにするだけでなく、夜は意識して早めにふとんに入るなどあなたの生活時間の調整が必要になります。
低血圧で失神(気絶)、症状と対策
食事の途中や食後に急に眠くなり寝てしまう。
・・・いや、それは寝ているのではなくて失神しているのかもしれません。
血圧が低すぎると問題です。脳に血液がいかないからです。
低血圧にはいくつか種類があります。
- 起立性低血圧
- 食後低血圧(食事性低血圧)
- 本態性低血圧
寝た状態や座った状態から立ち上がった直後にストンと血圧が低下します。または立ち上がって10分くらいまでの間に徐々に血圧が下がります。
食事の直後~1時間後くらいまでの間に血圧が20mmHg前後低下します。
基本的にいつも低血圧で、低血圧の各種症状があります。
この中でも特に食後にストンと血圧が下がる食後低血圧に絞ってお話しを進めて行きます。
強烈な眠気を催す場合や眠っているのではなくて実は失神(気絶)している場合は脳に十分な酸素とエネルギーが行っていない状態です。
低血圧というのは、もともと体質的に心臓からの血液の圧力が低かったり、体の末梢部分の静脈の血液が貯留していたり、体の新陳代謝力が弱いということであり、かなり慢性的に血液循環が悪い状態です。そのため、体の末端である手足が冷え気味になったり、冷房に弱く体調を崩しやすかったり、生理痛がひどかったりということも出てきます。
食後の眠気は「動脈硬化」の危険!?
ためしてガッテンで放送された「危険な食後の眠気<動脈硬化>」というのを抜粋します。
ガッテンで紹介された食後の眠気。
食べると眠くなるのは、ほとんどの方に起きている症状かも知れません。
これは、血液が胃や腸などの消化器官に集まっていき、脳の血液は減ります。
脳の血流量が減ることで眠くなるわけですが、しかし、その中でも危険な眠気があるというのです。
動脈硬化がわかるチェック方法も紹介されました。
※動脈硬化とは、血管にコレステロールやカルシウムが溜まり、血管が固くなったり傷ついたりする状態のことです。
「時が飛ぶような眠気」けい動脈の動脈硬化
食後の眠気と大きく関わっているのが、けい動脈の動脈硬化です。
けい動脈に「動脈硬化」があると自分では気がつかない「時が飛ぶような眠気」に襲われるのだそうです。
■こんな症状はありませんか?
・気がついたらちょっと寝ていた
・食事をしながら寝ていた
変な眠気があったら要注意です。
■「時が飛ぶような眠気」の理由
けい動脈の頸動脈洞は、心臓に働きかけ、循環スピードが上がり、脳の血流が戻ります。
しかし、血管が傷んでいると血圧を感知できず、脳に血液が行かない状態となってしまいます。
けい動脈に「動脈硬化」があると自分では気がつかない「時が飛ぶような眠気」に襲われるのだそうです。
血圧測定で分かる「動脈硬化」
■食前と食後に血圧を測定
食前に計測し、食後1時間後に血圧を測定。
通常は、変わらないですが、もし血圧急降下があった時は、頸動脈洞の働きが悪くなっている証拠。
上の血圧が20以上下がる時は、要注意。
■対策
有酸素運動
10分早歩きなどインターバル運動など
■治療法
・抗血小板薬
・外科的な手術など
血圧を下げる薬を飲んでも下がらない人
腎臓の動脈硬化や狭窄の疑いがあるといいます。
腎動脈が狭くなることで起こります。
血管が詰まると、腎臓に血液が入ってきません。
すると血圧を上げる「レニン」を出そうとします。しかし血管が詰まっているので血圧は下がらない。
【治療法】
■薬物療法
■ステント留置術
アキレス腱で動脈硬化を発見!?
アキレス腱の厚さをはかるだけ。
オランダでは心臓病の死亡率を半減させた検査法で、常識な方法なのだそうです。
全身の動脈硬化がわかるそうです。
家族性高コレステロール血症は、日本では、60万人いると言われており、食生活の改善や運動でも改善できずにいる方はチェックしてみてください。
アキレス腱は、組織が傷みやす居場所で、血液中のコレステロールが溜まりやすい場所。
■検査方法
・横から見るとアキレス腱が盛り上がっている
・アキレス腱をつまんで2cm以上ある方
動脈硬化に起因する低血圧も含め、低血圧の眠気、失神、気絶を治すには
朝の寝起きが悪くて、疲れた症状がでるのも、低血圧で血行が悪いため、脳にしっかり酸素やブドウ糖が行かず、体中の細胞が排出する老廃物も運び去ることが出来ないためです。
仕事中ボーっとしていて周りから冷たい目で見られてきたあなたは、自分の精神力の問題、自身の至らなさがいけないなどと自分を追い込まなくても大丈夫です。
あなたにはまだまだ埋もれた優れた才能があります。
卑屈になる必要はないのです。
低血圧のつらさは本人にしかわかりません。高血圧に理解のある人は多くても低血圧に理解のある人は少ないのが現状です。
しかし、あせる必要はなく、まずは自分の症状を受け止めてしっかり向き合って対処していきましょう。
低血圧を完治させて本領発揮した本来のあなたを見せてあげましょう。
低血圧を治すにはまずあなたの病態を十分に理解する必要があります。
そのうえで生活習慣を少しずつ改善し、お医者さんの力をかりて薬で対処療法を行っていきます。
そして、社会に順応できるレベルまで改善したら、自分の体を治せる食事を探していくことが大切です。
低血圧は現代病の1つです。
現代病は昔はあまりなかったけど、現代になって大変普及している病気です。
ですから、基本に戻れば治ります。病気になる原因は体内の栄養のかたよりによるものかもしれません。
現代人に不足している栄養素は多種多様なミネラルです。
たった1つだけ守れば低血圧は食事で治る!!ウソのようなホントの話!
もしあなたのさまざまな症状が低血圧からくるものと分かったのなら、低血圧の対策をしていけば良いのです。
自分は低血圧ではなくて、別の何かが原因のようだとわかったなら、またご自身の病気の原因を探していけば良いのです。
低血圧症ではなくて低血糖症だったとか、動脈硬化が原因だったとか、自分の体の何が悪いのか突き止めるところから改善の第一歩は始まります。