低血糖症 原因
目次
1.低血糖症について
2.低血糖症の原因はすい臓が弱っている!!
2-1.すい臓ってどこにあってどんな臓器?
2-2.低血糖症と食事
3.糖尿病薬の副作用が低血糖症の原因
4.すい臓に腫瘍がある場合なども低血糖症の原因
低血糖症について
- 食事を抜いたり、食事の量が少なすぎれば、血液中の糖分が減少しますので血糖が低くなり低血糖の状態になります。
- 下痢・嘔吐で食事が十分食べれない、体に栄養が吸収されない時も糖が少なくなり低血糖の状態になります。。
- 食事の遅れも低血糖の誘因になります。
- 糖尿病薬の副作用で低血糖になります。
しかし、ここではこのような自然とおこる、正常な状態で血糖が下がった低血糖や糖尿病薬の副作用で起こる低血糖ではなく、低血糖症とよばれる低血糖状態の原因を最先端の知識を持った糖尿病専門医から教えてもらった知識と書籍から調べた情報でまとめました。
低血糖症に関しては医者であってもその症状と原因を知らない人も多いようです。
低血糖症の原因はすい臓が弱っている!!
低血糖症とは
低血糖症とは文字通り血糖値が低い症状を現す病気です。
そもそも血糖というのは血液中に含まれるブドウ糖のことです。
血糖値の健康な人の値は1デシリットル(100cc)の血液中に100mgくらいが普通で、食後は血糖値が上がり、空腹時は下がります。
食後一時的に上がった血糖値は、すい臓から分泌されるインスリンによってコントロールされます。
血液中の余分な糖分はすい臓に貯蔵され、血糖値は再び100程度に落ち着きます。
血糖値がコントロールされる理由は次の2つのためです。
(1)食事で得たエネルギーをムダにしないため
(2)血糖値が高いままだと体に支障をきたすため
血糖値が高いままだと血管に対するダメージが大きいです。
血管の内部がせまくなり、詰まりやすくなって、硬くなり切れやすくなります。
低血糖症の人のすい臓の動き
血糖値が高いままだと危険なので、すい臓は常に血糖値を見張っていて、高くなったらインスリンを出動させて血糖値を下げる役目を担っています。
ケーキやお菓子、ジュースなど砂糖が大量に入った食べ物をたくさん食べると、過剰な糖分が急に体内に入ってくるので、すい臓は「これは大変だ」ということで大量のインスリンを出動させ、血糖値を下げようとします。
しかし、いつも砂糖の多い食べ物をたくさん食べる習慣があると、そのたびに反応するすい臓の機能がおかしくなってきます。
そして、必要以上のインスリンを出動させてしまうようになり、今度は血糖値が極端に下がってしまうようになります。
これが低血糖になってしまう仕組みです。
つまり、低血糖症になる原因はすい臓が弱っているからです。
低血糖でホルモンバランスも崩れる!?
低血糖は体に栄養が足りていない状態です。
低血糖状態になるとすい臓はインスリンを出すのをストップさせます。
次に、体は体のホルモンバランスを正常に保とうとするため、ほかの副腎ホルモンを急激に作りだし、今度は血糖値が急激に上昇します。
このように血糖値が急激に上がったり、下がったりしていたら、ホルモンバランスが崩れ体調がいつもすぐれず、低血糖症の発作に苦しむことになるのです。
すい臓ってどこにあってどんな臓器?
すい臓は、肝臓と同じく「沈黙の臓器」と呼ばれています。
すい臓にがんが発生したとしても症状が出にくく、知らず知らずのうちに進行していることの多い臓器です。
すい臓は、胃の裏側にある小さな臓器です。
すい臓の大きさは平均して長さが約15cm~18cm程度、横幅は約3cm~5cm、厚さは2cmです。
重さは60グラム~80グラム程度と軽く、小さ目のキウイ程度の重さです。
すい臓には2つの作用があります
(1)トリプシン、アミラーゼ、リパーゼなどの消化酵素を含んだ膵液を通して十二指腸へ分泌する作用
(2)インスリンやグルカゴンなどの血糖値を調節するホルモンを血液中へ分泌する作用
簡単に言うと、すい臓は食べたものを消化する働きと、血糖値を正常に保つ働きをしています
低血糖と食事
低血糖の原因となる食事、悪化させてしまう食事
お腹がすいてイライラする時はだれにでも経験があると思いますが、その時にチョコレートやクッキー、アイスクリーム、清涼飲料といった甘いもので一時しのぎする。
これでは低血糖症の症状を悪化させてしまいます。
朝からコーラや甘いジュース類を日常的に飲み続けているのであれば生活習慣を正す必要があります。
低血糖症は次のような食生活が原因と言われています。
(1)砂糖のとりすぎ
(2)精製されたでんぷんの取りすぎ(白米、精製された小麦粉)
(3)加工食品の食べ過ぎ(インスタント食品、缶コーヒー、甘いジュース類)
(4)食品添加物や農薬などの化学物質
(5)肉・卵・乳製品の取りすぎ
(6)野菜不足
また、低血糖症は次の精製された食べ物やインスタント食品により、本来の栄養素がなくなったものばかりを食べていることが原因と言われています。
(7)精製された塩・・ミネラル不足に陥ってしまう
(8)精製された砂糖・・急激に体に吸収されるため、低血糖の大きな原因となる
(9)真っ白な白米・・砂糖よりだいぶましだが、玄米と比べて消化吸収スピードが速い
(10)精製された小麦粉
(11)精製された植物油
(12)インスタント食品
繊維質の多い穀物を食べると、消化がゆっくりと進み、糖分の吸収スピードとすい臓からのインスリンの分泌スピードがぴったりと合って、糖質代謝がスムーズに行われるそうです。つまりは玄米が良いのだそうです。
高タンパクの肉や甘いものを食べ、薬剤に頼るより食事を変えることが必要です。
白米でなく玄米のご飯をたくさん食べて、野菜もたっぷりとることが重要です。
脳のエネルギーはブドウ糖のみです。
穀物を食べてブドウ糖になったものを血液が全身に行きわたらせています。
あなたの脳はこうしてエネルギーを維持しているのです。
ところが同じ糖類でも砂糖は単糖類や二糖類といってすぐに血液に吸収されてしまいます。
その結果血糖値が急激に上がりインスリンが過剰に分泌されて低血糖となってしまいます。
砂糖はそのままの形でストレートに体に吸収されることがわかっています。
いま食べたチョコレートと今飲んだコーラが即刻血液の中に吸収されてあなたの体を回っているのです。
血液が汚れ、内臓機能は全般的に降下しバランスを崩します。
動物性食品を食べると血液が汚れます。
癌も低血糖症もまずは血液をきれいにすることを第一に考えなければなりません。
といっても、動物性食品つまりは肉を食べないとなると食事を楽しめないでしょうから、徐々にできるところから試していき、どんな方法が自分に合うか探っていくのが良いと思います。
ミネラル不足を補い、膵臓を回復させ根本的に低血糖症を治したいのなら次のページをご参照ください。
3つだけ実践すれば治る!低血糖症の治療と対処
低血糖によい食事~玄米~
玄米には次のように低血糖に良い栄養素がたくさん含まれますし、消化のスピードも低血糖症を治すにはぴったりとの事です。
(1)ビタミンB1
神経細胞の活性化に必要で、とくに低血糖症の人には不可欠です。
脳のエネルギー源はブドウ糖ですが、このブドウ糖を燃焼させるには、ビタミンB1の助けが必要です。
(2)ビタミンB2
玄米には白米の4倍以上も含まれ、発育促進作用があり、肝臓解毒作用を助ける働きもします。
(3)ビタミンB6
玄米には白米の2倍近くも含まれ、神経過敏症、動脈硬化の予防に活躍します。
神経系が弱体化する低血糖症では欠かせないビタミンです。
(4)ビタミンE
白米にはまったく含まれないビタミンEは血液循環を良くし、血管の若さを保ちます。
(5)このほかビタミン類として、パントテン酸、ニコチン酸、葉酸が含まれています。
(6)カルシウム
玄米には砂糖によって奪われるカルシウムも含まれています。
砂糖は低血糖症の原因ですが、さらにカルシウムを体の外へ捨ててしまう働きをします。
筋肉を弱め、妊娠している方は早産・流産になりやすく、化膿しても治りにくくなります。
貧血、鼻血も出やすくなります。
カルシウム不足はイライラのもとです。
骨の発育には欠かせません。
糖尿病薬の副作用が低血糖の原因
糖尿病の薬を服用していると低血糖という副作用に襲われます。
糖尿病薬は効果と副作用は背中合わせとも言われています。
低血糖が発症してしまった場合は、ブドウ糖などの糖分を補給することが重要です。
すい臓に腫瘍がある場合なども低血糖の原因
糖尿病薬の副作用、すい臓に腫瘍がある場合なども低血糖の原因となります。