どくだみの成分と薬効
どくだみの化学成分
どくだみの化学成分としては、精油を0.005%含んでいます。
その精油には
1.デカノイルアセトアルデヒド・・・悪臭のもとになる
2.カプリンアルデヒド
3.ラウリンアルデヒド
4.メチルノニルケトン
5.ミルセン
などが知られています。
また、炭素数15個を基本骨格とするフラボノイド化合物であるクエルセチンに、グルコースの結合したイソクエルシトリンや、ラムノースが結合したクエルシトリンを含んでいます。
とくに、
・花穂および果穂にはイソクエルシトリン
・葉にはクエルシトリン
が多く含まれています。
また、ミネラルとしてはカリウム塩などを含んでいます。
どくだみの悪臭
この臭いの成分は
1.デカノイルアセトアルデヒド
2.ラウリンアルデヒド
などで、これらは乾燥すると無臭の化合物に変化します。
とくに、デカノイルアセトアルデヒドは酸化して無臭のメチルノニルケトンになります。
どくだみは生えている状態そのままでは臭いがありませんが、傷つけたり、揉んだりすれば、強烈な悪臭を発します。
しかし次のことを行えば悪臭は無くなります。
1.数分間加熱する
2.青汁(しぼり汁)にして数日間冷蔵庫に入れておく
3.乾燥する
生葉または青汁を、電子レンジに1~数分間(量によって時間を加減する)かけても臭いはなくなります。
どくだみの薬理、作用や効果
1.どくだみの煎じた液は、次の細菌やウイルスに強い抑制作用があります。
(1)黄色ブドウ球菌
(2)肺炎球菌
(3)プロテウス菌
(4)インフルエンザウイルス
(5)この他、白血球の(体内に侵入した細菌を食べる)作用をも促進します。
どくだみが含有する成分のクエルシトリン作用
(1)強烈な利尿作用があり、毛細血管の強化作用もあります。
悪臭の主成分であるデカノイルアセトアルデヒドの抗菌性
(1)非病原性カビ(アオカビなど)の発育を阻止する作用
(2)白癬菌(インキン、タムシ、水虫など)に対して抗菌性がある
(3)ブドウ球菌に対して抗菌性がある
(4)淋菌などに対して抗菌性がある
カリウム塩の作用
(1)ナトリウム(塩分)摂取過剰による高血圧症を治す
(2)動脈硬化症の防止