生のどくだみと乾燥させたどくだみ

生のどくだみと乾燥させたどくだみ

どくだみの毒素排出作用

どくだみの薬効を端的に現している言葉があります。
それは、「どくだみは三毒を消す」というものです。
三毒とは、
1.先天の毒(生まれながらにして持っている毒)
2.後天の毒(いろいろな病毒から受けた毒)
3.食毒
をいいます。
このことは、人間が生きていく上に降りかかる
1.外邪・・・微生物や温度変化などによる病気。風邪、赤痢、チフスなど
2.内邪・・・体質的なことによる病気。アレルギーなど
のすべての毒を治すというものです。

このことから、どくだみは人生にはなくてはならない薬物として早くから気づいて使われていたものと思われます。

ほかに、どくだみの広範囲な薬効を現す事項に次のようなものがあります。
1.全草の煎じた液でナスの種子を処理すると発芽を促進する
2.どくだみを水槽の一部にさしておけば、水が腐りにくくなる

広範な薬効を現す理由の一つはどくだみには新陳代謝機能を高め、浄化作用があるからと言われています。

どくだみ自身の毒性について

どくだみ自身の毒性は非常に弱く、安全な薬草です。
生と乾燥どくだみでは作用が微妙に違います。
・生のどくだみは消炎・排膿作用が強い
・乾燥させたどくだみは解毒作用が強い

疾患により、使い分ける必要があります。

生のどくだみの薬効

生葉の青汁(しぼり汁)の外用20の効果

生葉の青汁(しぼり汁)を一日数回(4~5回以上)塗布するか、入浴時に患部を青汁で洗えば、次の症状を治します。

1.ニキビ、湿疹、腫物、各種化膿性
2.腰痛
3.女性陰部ただれ、外陰そう痒症、亀頭包皮炎
4.脱肛、痔核
5.疱疹、切り傷、カミソリ負け
6.股擦れ、靴擦れ、かぶれ
7.インキン、タムシ
8.おむつかぶれ、草負け

また、青汁だけでなく、生葉を揉んで葉とともに患部に付けても良く、とくに打ち身、捻挫などで痛むときには、この方法の方が結果が良いようです。

生葉を火で加熱してとろっとしたら、温かいうちに痔、腫物、腰痛、冷え性などの患部に塗り、さらにその上から温めれば効果が良くなります。
生葉を火で温めるのに時間をかけて、完全にどろどろにしてどくだみ軟膏を、生葉の青汁の代わりに塗布しても治ります。

生葉の利用、6つの効果

生葉を加熱して柔らかくしたものを鼻、または耳に貼りつけたり、鼻腔内・耳腔内に塗布、または挿入(毎日1回、夜寝るときに左右交互に挿入)すれば、
・蓄膿症
・慢性鼻炎
・慢性中耳炎
・外耳炎(耳だれ)
に効果があります。
このときに生葉の青汁を毎日数回滴したり、塗布したり、青汁またはどくだみ軟膏に丸めた脱脂綿を浸して患部に挿入(脱脂綿はあらかじめガーゼで包み、ヒモをつけておく)しても効果があります。

同様に膣内に挿入すれば、
・膣炎
・白帯下(おりもの、こしけ)
にも効果があります。

◎蓄膿症がひどい場合の治し方
どくだみの生葉をよく洗って、糠漬けの中に約一日半ぐらい漬けておき、それを丸めて鼻の穴に入れ、5~6時間放置しておきます。そうすれば、膿が良く出て蓄膿症が改善します。
ただし、完全に治すには2~3週間は続ける必要があります。

生葉の青汁(しぼり汁)の内服

生葉の青汁(しぼり汁)の服用は、外用剤として使った時に効果のある各種疾患の改善を早めるばかりでなく、嘔吐を治し、糖尿病や肺膿瘍(はいのうよう)にも効果があります。いずれの場合も、生葉の青汁に、少しの塩(荒塩)を入れて飲むようにすれば、効果が早く現れます。

生根茎の効果

生根茎をおろし、そのおろし汁を一日三回、盃に半杯~一杯ずつ飲むか、根茎を噛んでいると、どくだみの生葉を用いたときと同様の薬効があるばかりでなく、血液の流れを良くし、さらに、冠不全による狭心症の作用を防ぐ作用があります。
また、いぼ痔など各種の痔疾にも効果があります。痔疾には、昼間に生根茎の青汁(しぼり汁)を飲むだけでなく、寝る時患部にどくだみ軟膏を塗布したり、どくだみの根茎を蒸し焼きにし、ゴマ油で練った物を塗布すれば楽に治せます。

乾燥させたどくだみ(どくだみ茶)の56もの薬効

乾燥どくだみ(どくだみ茶)の効果

乾燥させたどくだみは血流量と尿の分泌を増加させ、漿液分泌抑制、組織再生促進作用があります。
そのため、驚くほどの広範囲な薬効を現しています。
例えば、利尿、緩下、解熱(清熱)、解毒、消炎、消腫、抗菌・抗カビ性、止血作用などがあります。
また化膿性炎症の熱をとり、腫物を焼失させる作用も強く、とくに、呼吸器の炎症に対する治療効果が著しいので、風邪の咳がなかなか止まらないときにも有効です。また、淤血(おけつ)を取り去り、水腫を消し、消化不良を解消し、虚弱を補い、腹部膨満を治す作用もあります。
乾燥どくだみは一般に10~40gを茶の代用とするか煎じて服用します。
症状が悪いとき、激しい時には多く、健康保持だけのときには少なくします。

乾燥どくだみの効果は多方面に渡るため、以下にまとめます。

1.抗カビ、抗菌作用があり、赤痢、インフルエンザ菌、肺炎菌に対して有効で、肺炎、肺膿瘍、気管支炎、風邪、発熱、マラリアのほか、かぶれ、あせも、おでき、悪性の腫物、廱腫、湿疹、疥癬、タムシ、禿(はげ)、各種の炎症、化膿性、切り傷、子宮や膣部の炎症、婦人の陰部のかゆみとただれ、淋病、白帯下、乳腺炎、中耳炎、腸炎などに内服、ないし煎じた液で幹部を洗うなどの方法で使用されます。また、熱病の内攻による意識不明をも治します。

2.解毒作用があり、蓄膿症、腫物、胎毒、ピリン疹、月経疹、急性じんましんなどに効果があります。

3.緩下作用があり、痔疾、脱肛、便秘を治します。

4.利尿作用があり、急性・慢性腎炎、膀胱炎、尿道炎、夜尿症(寝小便)、妊娠浮腫、脚気、ほかの原因の浮腫やむくみなどに効果があります。

5.循環器に対する作用がありますので、冷え性、高血圧症、動脈硬化、狭心症、脳出血、脳卒中後遺症(中気)などの循環器疾患の予防と治療に用いられます。

6.アレルギー性皮膚炎、胃酸過多症、虫刺され、暑気あたりを治します。

いずれにしても煎じて服用するのみでなく、幹部にどくだみ軟膏を塗布したり、乾燥ドクダミを入浴剤としたりします。
痔疾にどくだみ軟膏を使用しないのであれば、半年以上の覚悟で服用しなければなりません。

乳児の胎毒には母親が乾燥したどくだみをたくさん煎じて服用しながら乳を飲ませていると治ります。

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